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神経科

内科 呼吸器科 循環器科

当院神経科では、近年激増している不安障害やうつ病、心身症などの診断、治療に力を入れています。体の検査では異常が見つからないのに体調が悪くなったり、不安、不眠、意欲の低下、ゆううつな気分などがあらわれることがあります。

これらの症状は、うつ病、不安障害から引き起こされていることがよくあります。抗不安薬や抗うつ剤の開発は近年めざましく、薬をのむことでたいていの方の症状を改善させることが可能です。

また、心理検査、性格検査などを行い、こころの状態をある程度知ることも可能です。
てんかん等の発作性疾患については、脳波検査を行い診断、治療をしておりますので、どうぞご相談ください。
認知症の検査、診断、緩和治療も行っています。

不安障害

パニック障害、ストレス障害、強迫性障害、適応障害などの診断と治療をおこないます。心理検査などを行い、診断の参考にいたします。時間のかかる詳しい心理検査なども行っていますが、予約が必要ですので、ご相談ください。

うつ病

各年齢の患者さんにあわせた治療をいたします。

心身症

内科と連携をして心身両面の治療をいたします。

てんかん等の発作性疾患

脳波検査を施行し、診断と治療および予防のための生活指導などを行います。

認知症

心身両面からのアプローチを行い、患者さん一人ひとりに即した治療と介護の導入を行います。

精神知的障害

検査による診断と、精神症状の緩和治療を行います。デイケア、施設入所のご紹介もいたします。
患者さんからのお話を十分に聞かせていただくため、診療に時間を要することがございます。初診の患者さんにおかれましては、なるべくお電話にてお問い合わせの上、ご来院いただきますようお願い申し上げます。

呼吸器科

内科 神経科 循環器科

長引く咳(慢性咳嗽)

胸部レントゲン、肺機能検査などで異常を認めないにもかかわらず、8週間以上続く咳のことを慢性咳嗽(がいそう)といいます。近年増加している百日咳、マ イコプラズマなどの感染症、結核も原因となりますが、一般的に咳の続く期間が短い場合は、ウイルスや細菌による感染症が原因であることが最も多く、期間が 長くなるほど他の原因の頻度が増加します。。

代表的な疾患として、咳喘息、アトピー咳嗽、副鼻腔気管支症候群(副鼻腔炎)、胃食道逆流、降圧剤 (ACE阻害剤)によるものなどがあげられます。

病態に応じた治療が必要で、咳止めだけでは症状を改善させることは困難であることが多いです。「かぜをひ いた後、なかなか咳が止まらない」
「ぜーぜーすることがある」、「喉の奥に冷たい水が流れる感じがあり、せきがでる」、「咳と同時に胸やけを感じる」などの症状がある場合、これら慢性咳嗽の原因疾患の可能性がありますので、一度ご相談ください。

気管支喘息

気管支喘息は気道感染、ホコリなど様々な刺激に対して、空気の通り道である気道が過敏に反応し狭くなることで気流の制限が発生する疾患です。

一般的な症状 は、季節の変わり目や就寝時、明け方に出現する「ぜーぜー」という喘鳴、息苦しさ、咳、痰などですが、咳喘息といわれる咳のみが持続し、聴診しても特有の 喘鳴を聞き取ることができない病態もあります。

咳喘息は慢性咳嗽の主な原因のひとつとなっています。非常にポピュラーな疾患ですが、非常に重篤な発作の場 合、生命の危険を伴うこともあり、決して見逃すことができないものです。

しかし、季節的、時間的に症状が変動するため、患者自身が喘息であると い う自覚がなかなか持てず、発作を起こすことが多い人の場合、少々の息苦しさは我慢できるので、非常に重い発作にならないと病院に受診しないという傾向があ ります。

さらに問題なのは、治療で症状が改善したのち、通院しなくなる人が多いことです。気管支喘息と診断された場合、症状がおさまっても根気強く治療を 継続することが重要です。

現在、気管支喘息の病態は「気道の慢性炎症と気道過敏性」が主であり、これを継続的に改善させることが治療の根幹となっています。

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そのため吸入ステロイドと呼ばれる、エアゾルまたはドライパウダー式の吸入薬を中心に、長時間、短時間作用型の気管支拡張薬、ロイコトリエン受容体 拮抗薬、キサンチン製剤などを患者さんの重症度(ステップ)に応じて組み合わせて使用することを推奨されています。

この治療は小児喘息でもほぼ同様です し、吸入ステロイドは、内服、静注のステロイドにみられる副作用はほとんどみられません。

しかし、あくまでも発作の予防薬であるため、継続して治療を行うことが最も重要です。

また、患者さん自身で薬の量や種類を変更することは、せっかくコントロールができた喘息発作が再度悪化する可能性もあるため、医師の指示を守って正しく使用することが必要です。

慢性閉塞性肺疾患

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、主に喫煙により気管支、肺の組織に慢性的な炎症が引き起こされ、これによる労作時の息切れ、咳、痰、喘鳴などが認められ る疾患で、慢性気管支炎、慢性肺気腫が該当します。気管支喘息との違いは気道過敏性の有無ですが、臨床的には両者が合併していることも多く、厳密に区別で きないこともあります。

徐々に進行する疾患で、初期の段階では無症状で、肺の機能がかなり落ちた段階で自覚症状が出現するため、息切れなどについて医師に尋ねられて初めて気づく患者さんもいらっしゃいます。

現 段階では、破壊された気道、肺組織を再生させることは不可能なため、できる限り進行を抑えることが治療のメインになります。その中で最も重要なのが、禁煙 です。

禁煙はCOPD患者さんの生命予後を改善させることがわかっています。また最近、長時間作用型の抗コリン剤、長時間作用型気管支拡張薬と吸入ステロ イド剤の合剤などの吸入薬による息切れ、咳、痰といった自覚症状の改善や、肺機能低下速度の緩和、生命予後をの改善などが示されています。

40歳以上の喫煙者で上記のような症状をお持ちの方は、一度ご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中にひどいいびきとともに呼吸が繰り返し停止してしまう疾患です。

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これは、睡眠中に舌などにより気道が塞がってしまうことによって引き起こされるものです。

我が国で推定300万人の患者さんが存在するとされています。これは、気管支喘息の患者さんとほぼ同等の患者数ですから、非常に多い疾患であるということができます。

しかし睡眠中に起こる疾患のため本人が気づくことができず、ほとんどの場合周囲の人からひどいいびき、呼吸の停止などを指摘され来院されるため、適切な治療を受けていない方が多数であることも事実です。

しかし、高血圧、糖尿病などの生活習慣病と密接な関係があり、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞といった動脈硬化にともなう疾患を発症する危険性を増加させることがわかっていて、決して見逃せない疾患であるということができます。

原因と症状

この疾患の原因として最も重要なのが肥満です。

近年、メタボリックシンドロームに代表されるように、日本人が肥満傾向になってきていることが、この疾患が 増加している大きな原因の一つです。

さらに日本人は、元来欧米人に比べ顎が小さく、顔が長いといった気道が狭くなる顔の特徴を持っているため、「やせてい てもひどいいびきをかく」人がたくさんいらっしゃます。

そのような方は、血縁者も同様ないびきをかくことが多く、少しの肥満により睡眠時無呼吸を発症する 危険性があります。また、小児や若年者では扁桃肥大、アデノイドなどにより気道が狭くなることが原因となります。

睡眠中は、気道周囲の筋弛緩 な どによりさらに狭くなった気道をとおして呼吸をすることになり、これが「怪獣のような」いびきの原因となります。さらに気道が狭くなり、ついには閉塞して しまうと呼吸が止まります。

これは本人が止めようとしているのではなく「窒息状態」のため、体は猛烈な低酸素にさらされます。幸いこのまま呼吸が止まって しまうことはなく、大きな呼吸を再開すると同時に一瞬だけ目が覚めてしまいます。

しかし、本人には起きたという自覚はほとんどなく、すぐ寝てしまうため、 朝目覚めてもそのことは覚えていません。呼吸が再開し、酸素が十分になると再び気道が狭くなり、「怪獣のような」いびき、無呼吸、一瞬の覚醒と呼吸再開を 繰り返します。

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このようなサイクルが一時間に30回起きたとすれば、およそ2分に一回目が覚めていることになり、極めて質の悪い睡眠のため、起床時に熟睡感がなかった り、頭痛や疲れがとれなかったりします。

さらに、夜間十分な睡眠がとれないことにより昼間の眠気、だるさ、集中力の低下、ケアレスミスの増加、ひいては居 眠り運転などにつながってきます。

しかし、このような症状に慣れている患者さんがほとんどであるため、自覚症状が全くないと訴える方が大半であり、治療に より初めて症状があったことを感じられるケースが多く存在します。

さらに、睡眠時無呼吸の患者さんの約半数にメタボリックシンドローム が 合併し、高血圧の明らかな原因の一つとなっています。

さらに無治療の重症睡眠時無呼吸患者では、無呼吸のない場合と比較して脳卒中、心筋梗塞などが10年 で約3倍起こりやすかったり、心不全患者に合併する場合、心不全の再発、予後を悪くするといったように、単なる「いびき、無呼吸」が動脈硬化を悪化させ循 環器系の疾患を引き起こすため、単なる「いびき、無呼吸、眠気」で済まされる問題ではないことが重要です。

検査と診断

睡眠時無呼吸の診断には睡眠中の呼吸の観察が必要です。詳細かつ正確な診断には一泊入院による終夜睡眠ポリグラフが行われます。当院では、ご自宅で行う簡易型睡眠ポリグラフ検査を行うことが可能です。

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検査結果は専門の技師が解析を行い、短期間で結果をご報告できる体制をとっております。

無呼吸の重症度により治療法を適宜選択します。終夜睡眠ポリグラフ が必要な場合、他の睡眠障害が疑われる場合は、東京医科大学病院、代々木睡眠クリニックなどの専門医療機関へご紹介さし上げます。

治療

肥満の改善は最も重要な治療法です。しかし単にやせなさいといっても、自分でも気づかない眠気のため、日中の活動量が思った以上に上がらないことが多かっ たり、もともと太っていない人には難しい注文です。

そこで、重症度によって様々な治療法を選択し、睡眠時無呼吸の症状を緩和しながら、生活習慣全般にわ たって改善していくことが必要となります。

重症度の高い患者さんには、睡眠中の気道の閉塞を防ぐCPAP(シーパップ)を行います。これは、就 寝 時にご自身で装着したマスクから圧を加えた空気を送り込むことで気道の閉塞を防ぎ、いびき、無呼吸を消失させることにより、頻回の低酸素、覚醒を改善し、 睡眠の質の改善をもたらします。

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使用翌日からすっきりした朝の目覚めと熟睡感、頭痛の消失、そして眠気によって引き起こされていた日中の様々な症状の改善を感じていただくことができま す。

残念ながら、使用を中止すると再度無呼吸がおこるので、血圧の薬同様、継続することに意味があります。

事実、CPAPの継続使用により血圧低下、心筋 梗塞、脳卒中の発症率低下があることがわかっています。

健康保険適応のある治療法で、月一回の外来受診が必要となります。当院では、CPAP機器に付属す るメモリーカードを用いて、患者さんに適切な圧管理、使用状況の把握をしています。

他の治療法として、マウスピース装着、扁桃摘出などの耳鼻科的な手術が適している方もいらっしゃいます。

禁煙治療

禁煙外来については、後日開始予定です。

循環器科

内科 呼吸器科 神経科

高血圧・脂質異常症・糖尿病

これらの疾患はいわゆる生活習慣病といわれる疾患群で、特に自覚症状もなく、すぐに問題となるものではないので治療もおろそかになりがちです。
しかし、狭心症、心筋梗塞、脳卒中といった動脈硬化に伴う疾患の危険因子であります。

さらに近年、肥満を基盤としたメタボリックシンドロームが注目されています。
ガイドラインに基づき、それぞれの患者さんの病状にあわせた薬物選択を行い、適切な治療をおこなっていきます。

冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)

はや足や階段昇降などによって胸の圧迫感、不快感が出現し、安静にすると改善するのが一般的な労作性狭心症の症状です。
安定労作性狭心症では、一定の労作の程度で症状が再現することが特徴です。

一方、これらの症状が安静の時にも出現したり、少しの動作で出現したり、回数が急に増えたりした場合、心筋梗塞の前駆状態である不安定狭心症の可能性があり、緊急的な処置が必要となることがあります。また心筋梗塞では、冷汗などとともに突然の激烈な胸の痛みが出現します。

不安定狭心症、心筋梗塞は病態が同一であることから、急性冠症候群と総称されます。
心臓を養う冠動脈の動脈硬化によって引き起こされるこれらの疾患の予防には、生活習慣病の是正が最も重要です。

これらの疾患に対して、心臓カテーテルによる冠動脈形成術、あるいは外科的に冠動脈バイパス
術が行われます。

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また日本人に多いとされる冠動脈のれん縮(けいれん)による冠れん縮性狭心症には、カルシウム拮抗薬などの薬物療法が有効です。

当院では病状にあわせた治療、緊急度にあわせた適切な高次医療機関へのご紹介、軽快後のフォローアップを行っています。

不整脈

脈が速くなる頻脈性不整脈(心房細動、発作性上室性頻拍、心室頻拍など)
脈が遅くなる徐脈性不整脈(洞不全症候群、房室ブロックなど)
心電図、ホルター心電図などを行い、病態を把握し、必要に応じて抗不整脈薬などによる治療を行います。

心房細動に対するワーファリンなどによる抗凝固療法も行っています。
また、ペースメーカー植え込みなどの非薬物療法が必要な際は、随時高次医療機関へのご紹介を行います。

心臓弁膜症

様々な原因から心臓の逆流防止弁(4つあります)が機能不全に至る疾患です。検診で心臓の雑音やレントゲンで心肥大を指摘されたりして発見されることが多いです。

弁が固くなり動きにくくなる狭窄症、弁の閉じが悪くなり逆流してしまう閉鎖不全症の二つに分けられます。すべての弁膜症が治療を必要とするわけではありませんが、進行すると動作時の息切れ、動悸、下肢のむくみなどの心不全症状が出現することがあります。

心臓超音波検査により、弁膜症の程度、心機能を把握し、薬物療法を行ったり、場合により手術による弁置換を行うこともあります。
当院では病状にあわせた治療、適切な高次医療機関へのご紹介、軽快後のフォローアップを行っています。

心不全

心不全とは「心筋梗塞、弁膜症など様々な原因で心臓の機能が悪くなったことにより引き起こされる全身の機能不全」と定義されます。
労作に伴う息切れ、動悸、全身倦怠などが主な症状です。

心不全の原因となった疾患に対する治療が第一となります。
さらに心機能の悪化を少しでも食い止めるよう、ACE阻害剤、抗アルドステロン薬、β遮断薬などの薬物を組み合わせて治療を行います。

最近では心臓再同期療法(CRT)や、心不全に合併する睡眠時無呼吸症候群に対する陽圧換気療法といった非薬物療法も、心不全を改善する有効な治療法として行われるようになっています。

当院では病状の緊急度にあわせた治療、適切な高次医療機関へのご紹介、軽快後のフォローアップを行っています。

末梢動脈閉塞症

末梢動脈閉塞症は、歩行や階段昇降などによって下肢の冷感、しびれ、痛みが出現し、安静にすると改善するのが一般的な症状です。

進行すると安静時にも痛み、しびれなどが出現し、潰瘍や場合によって下肢の壊死を引き起こします。狭心症と同様、下肢を栄養する動脈が動脈硬化によって狭くなることが原因で起こるため、「足の狭心症」ということができます。
高血圧、糖尿病といった生活習慣病が原因とされ、特に喫煙との強い関連があります。

また、この疾患を持つ患者さんは、狭心症、脳梗塞といった他の動脈硬化性疾患の合併率が高いことが知られています。

同じような症状を起こす脊柱管狭窄症との鑑別が重要ですが、前かがみの状態で歩行すると症状が緩和される脊柱管狭窄症に対し、この疾患ではそれがないのが特徴です。

運動療法、薬物療法、バイパス手術などが、重症度によって行われますが、生活習慣病の是正、中でも禁煙が極めて重要になります。

当院では病状の重症度にあわせた治療、適切な高次医療機関へのご紹介、軽快後のフォローアップを行っています。

内科

呼吸器科 神経科 循環器科

当院では、生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症、高脂血症)を中心とした内科全般の診療を行っています。 循環器、呼吸器領域を得意としておりますので、動悸、息切れ、胸の不快感、咳、などについて様々な角度から診療を行えるのが強みです。

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